病気について

帯状疱疹予防ワクチン

(2016/04/13)

 水痘(水ぼうそう)ワクチンが帯状疱疹予防目的で使えるようになりました。

 帯状疱疹と水痘は同じウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス)による病気です。水痘帯状疱疹ウイルスは水痘罹患後も一生神経節に潜伏します。そして身体の抵抗力や免疫機能が低下した時に再活性化して発症します。水痘罹患者の約30%が生涯のうちに一度は帯状疱疹を発症すると推測されており、その発症頻度は年齢とともに増加します。また高齢者では皮膚病変が治癒したあとも疼痛が残存することがあり、帯状疱疹後神経痛と呼ばれています。さらに発症部位によっては運動神経障害を合併することもあります。

 ワクチン接種は50歳以上の人が対象です。過去に水痘に罹患した人、水痘ワクチンを接種した人、帯状疱疹に罹患したことのある人、いずれも接種可能です。効果は、50~69歳で約90%、70歳台で約85%に細胞性免疫が上昇と報告されています。従って接種により帯状疱疹がかなり防げると期待されます。

 但し、先天性および後天性免疫不全者や免疫抑制剤、副腎皮質ホルモン剤を服用している人は接種できません(外用薬は問題ありません)。詳しくはお尋ねください。

病気についての一覧へ戻る

ページトップへ