アラーム治療は、アラームをセットして就寝し、睡眠中に排尿したタイミングをアラーム音やバイブレーションの刺激を介して認識させる治療です。アラーム治療の効果発現の機序は必ずしも明らかではありませんが、尿道括約筋の反射的収縮による排尿抑制、睡眠中の膀胱容積の増大、夜間の尿産生量の減少などの機序が想定されています。夜尿症の子どもは、深い眠りで尿意に気付きにくい傾向があります。
アラーム治療は、単に「お漏らしをしたら知らせる」だけでなく、尿が漏れた直後にアラームが鳴ることを繰り返すことことで夜尿という出来事を本人が自覚し自覚し、脳と膀胱が連携して尿をコントロールする能力を学習させ、アラームが鳴る前に自力で起きられるようにする治療法です。
夜尿症ガイドライン2021では、最初の治療法として薬物治療(デスモプレシン)とアラーム治療のいずれか、または併用することが推奨されています。治療効果は3か月の治療で約70%、治療終了後の再発率は15%と報告されています。
当院では薬物治療中心でアラーム治療の経験はほとんどありませんが、夜尿症の薬物治療の効果が十分でない人にはアラーム治療の併用も提案します。ピスコール(夜尿症アラーム機器)のレンタル利用医療機関に登録しましたので、興味のある方はご相談ください。