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夜尿症 (2012/07/14)


夜尿症はどんな病気?
 幼児期に夜寝ている時におもらしをすることを「おねしょ」といい、5~6歳を過ぎても月に数回以上、おねしょすることを「夜尿症」といいます。6歳児の10~20%、小学校高学年の約5%にみられます。夜眠っている間に作られる尿の量と、膀胱の大きさのバランスがとれていないために起こります。

夜尿症にはどんなタイプがあるの?
 多尿型、膀胱型、混合型の3つのタイプがあります。多尿型は夜間に作られる尿量が多いために生じます。膀胱型は夜間の尿量は多くはないのに、膀胱が小さいために夜尿をしてしまいます。混合型は、夜間の尿量が多く、しかも膀胱が小さい場合をいいます。多尿型や膀胱型より重症のタイプといえます。治療の第一歩は、夜尿のタイプを知ることです。そのため治療開始前に自宅で、夜間尿量やがまん尿量を測定してもらう必要があります。

夜尿はいつまで続くの?
 おねしょ(夜尿症)はそのうち治るとよくいわれます。実際12歳頃までにほとんどなくなります。ただ個人差も大きく、夜尿が連日、一晩に複数回、昼間の尿失禁や頻尿などがある場合は治りにくいといわれています。家族としてはすぐにでも治って欲しいと考えておられるでしょうが、現実には自然治癒率(何も対策をしないで治る確率)は、1年で10~15%程度です。医療機関で適切な治療を受けることで、治癒率は2~3倍高くなります。

日常生活でできる対策は?
 「起こさない、怒らない、焦らない」が生活指導の基本です。規則正しい生活は、膀胱の働きを調節している自律神経や夜間の抗利尿ホルモンの分泌に好影響を及ぼします。水分は朝・昼に多くとり、夕方以降はできるだけ制限します。冷えも夜尿症を悪化させる要因です。寝る前にゆっくりお風呂に入り体を芯から暖め、冬は布団も温めてあげてください。膀胱容量を大きくするために、尿意を感じてもすぐにトイレに行かず、ぎりぎりまでがまんする排尿抑制訓練(おしっこのがまん訓練)も有効です。

どんな治療法があるの?
 まず生活指導をしっかり守ることが大切です。小学校1年生で週の半分以上の夜尿症がある場合は、自然治癒までに時間がかかるので薬による治療の対象になります。薬には抗利尿ホルモン薬(点鼻薬、内服薬)、抗コリン薬(内服薬)、三環系抗うつ薬(内服薬)の3種類がありますが、夜尿症のタイプによって選択されます。またアラーム療法もあります。夜尿の記録をつけ、夜尿の頻度や量が減り、夜尿の時間帯が明け方になってきたらゴールはもうすぐです。夜尿のなかった日はしっかり褒めてあげましょう。本人の治そうという意欲が大事ですので、家族全員が協力して「夜尿症(おねしょ)は必ず治るのだ」ということを本人に自覚させ、安心させてあげましょう。

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